【真和ブログ】秋の七草について(2023年10月度)

まだまだ暑い日がつづいていますね。今回は秋の七草についてです。

オバナ(ススキ)・オミナエシ・キキョウ・クズ・ナデシコ・ハギ・フジバカマ

春と並んで有名なのが秋の七草。万葉集に収められている奈良時代の歌人、山上憶良(やまのうえのおくら)が詠んだ和歌が由来とされています。秋の七草は食べるのではなく、植物を鑑賞して季節を感じるものです。

葛の根は葛根湯として解熱剤に用いられたり、実は、秋の七草というのは七草粥にして食べるという習慣はないのです。も薬効作用があります。しかし、秋の七草を無理をして細かく刻んで七草粥にして食べようとするのは決してしないでください。

◆オバナ
今ではススキと呼ばれることの方が多いです。その穂が動物の尻尾に似ていることからつけられた名前だそうで、お月見に欠かせない植物ですね。花言葉には「生命力」「活力」などがあり、荒地でもぐんぐんと育つ強健さに由来しているそうです。

◆キキョウ
若葉は食用、根は薬用として食されていました。根を干して粉末にしたものは桔梗根と呼ばれ、咳止めに効果があるとされます。

◆葛
咳止め漢方薬として知られる葛根湯。これはクズの根を乾燥させた葛根(くずね)が主成分です。寒い時に飲まれる葛湯も、もちろんクズから作られます。さらに、根はデンプン質が多く、飢饉など非常時の主食になってきました。苦しい時に助けてくれることから、花言葉も「治癒」です。

また、その美しい姿は家紋として図案化されていきました。本能寺の変を起こした明智光秀の家紋は水色桔梗紋。坂本龍馬は組合角の桔梗紋です。

◆オミナエシ
根には解毒作用や利尿作用があり、やはり薬として服用されてきました。

他にも夏の七草、冬の七草があるそうです!ぜひお時間がある方は、調べてみてください。

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