巻き爪の痛みとは別に、指自体や足裏が痛む・しびれがあるという方は危険です!
外反母趾の方の巻き爪や、爪がポロポロしてくるなどの爪のご相談は当院でも良くお聞きします。
それに加えて以下のような症状のある方は、病気が潜んでいる可能性があります!
一度クリニックへの受診をおすすめします。
■関節リウマチ
手指・手首の腫れや痛みは、目で見えますし痛みにも敏感なのですぐ気づくことができます。
しかし、以外に気が付かないのが足指の関節になります。
実際に手指の痛みで受診された方の中にも、関節エコー検査をすると手指よりも痛みのない足指の方が強いリウマチが出ていたり、骨の変形が出始めていたりという事が良くあります。
そういった方に今まで足の症状がなかったかお聞きすると、「つま先の違和感」「足の裏の痛み」「足先のしびれ」が言われてみればあったという方が多くいらっしゃいます。
また外反母趾の原因がリウマチの事もあります。
- ■乾癬性関節炎
- 乾癬性関節炎では足指、足首、さらにはアキレス腱、踵の痛みが出てきます。
関節の痛み以外に、頭・肘・お尻などにカサカサした赤い湿疹が出たり、爪が黄色くボロボロしてくるなど関節以外にも症状が出てくることが特徴です。
リウマチのCCP抗体やリウマチ因子のように、血液検査で診断できる項目はありません。
皮膚・爪など関節以外の診察と、関節エコーでの関節チェックが診断にとても大切です。
乾癬がリウマチで使うメトレートや生物学的製剤がとても良く効きます。
また最近では関節線専用の生物学的製剤も続々登場しており、ここ数年で乾癬治療はとっての良くなりました。
治療をすると関節だけでなく、皮膚や爪の症状も良くなりますよ。 -
- ■痛風
- 痛風は有名ですね、尿酸という物質が体の中で多くなると関節にくっついて激しい痛みを起こしてきます。
多いのは足の親指が腫れ激痛を起こします、名前のとおり風が親指に服だけでも激痛が走る状態になってしまいます。
治療は痛み止めで、おおよそ1-2週間で痛み・腫れはおさまります。
大切なのは痛みが無くなってかた体の尿酸を減らすことです。
体の尿酸が多く関節にたまってしまう事が原因ですので、尿酸をしっかり下げて痛風を予防しましょう。
尿酸が高い状態が続くと、足の親指だけでなく、足首、膝など他の関節にも痛みが広がってきます。
また腎臓も悪くなってきてしまうので、痛風予防の尿酸を下げる治療が大切です。 -
- ■反応性関節炎
- 「はんのうせいかんせつえん」と呼びます、聞いたことないですよね?
風邪や胃腸炎、膀胱炎が治ったあとに関節痛だけが残ってしまう病気になります。
風邪・腸炎・膀胱炎のウイルスや細菌をやっつけようと体の免疫細胞が反応しますが、それが過剰になってしまい、ウイルス・細菌がいなくなった後も関節で悪さをしてしまうのが原因になります。
名前のとおり、ウイルス・細菌に反応して関節炎が起きてしまっているんですね。とくに膝、足首、アキレス腱などが痛くなるのが特徴です。
多くは自然によくなるので、まずは痛み止めだけで様子をみます。
症状が強かったり、1か月以上続くようでしたら、プレドニンやリウマチのお薬を使って治療します。