今年も1年の終わりが近づいてきましたね。乾燥が気になる季節になりました。ぜひ今回は保湿成分がある、ワセリンについて紹介したいと思います。
ワセリンは、石油成分からできています。日本では日本薬局方において白色ワセリンは「石油から得た炭化水素類の混合物を脱色して精製したものである」と定義されています。
また、ワセリンは4種類の精製度があり、
・黄色ワセリン
・白色ワセリン
・プロペト
・サンホワイト
の順に精製度が高くなります。
医療用では白色ワセリンまたは、プロペトなど精製度の高いものが用いられています。ワセリンは、皮膚表面の角質層の水分蒸発を防ぐことで、皮膚の乾燥を防ぐ効果があり、加えて、外的刺激から皮膚を保護する働きがあります。
このことから、鎮痛・消炎・鎮痒の軟膏剤のような外用医薬品の基剤や、化粧クリームのような化粧品などの基剤として用いられ、また、潤滑剤や皮膚の保湿保護剤としても用いられます。
基本的には、保湿保護剤としてのはたらきになるため、化粧水や、乳液クリームなどを塗ってから、最後に塗ることで、水分が逃げないように閉じ込めて保湿ができるため、そのような使い方がおすすめです。