巻き爪とは?
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 巻き爪(まきづめ)とは、爪の端が内側に巻き込んだ状態になることで、多くは足に起こります。巻き爪のある部分に痛みが起こるだけでなく、姿勢や歩き方が悪くなるため、ひざや腰の痛みの原因となり、特に高齢者の場合には転倒につながる危険もあります。

では、人はなぜ巻き爪になってしまうのでしょうか。原因は様々ですが、巻き爪が発生する原因は主に下記のような現象によるものです。

主な巻き爪の原因

引用先:https://www.kai-group.com/products/tsumekiri/trouble/makitsume/

【正常な爪】
爪が本来巻く力と広げる力が等しい=平らに近い状態

【巻き爪になりやすい状態】
広げる力より巻く力の方が強い/広げる力が少ない
=爪が巻いてくる状態

上記のような「巻き爪になりやすい状態」になってしまうのにも次のような様々な要因(原因)があります。

① 間違った爪切り

「間違った爪切り」で多いのは深爪や切り残しです。写真の症例として、1枚目では爪を切っても刺さった痛みがある状態でした。ですが、実は2枚目のように爪を少し伸ばして当院で確認をしてみると爪棘(トゲ)と言われる切り残しが見られます。これが刺さり痛みや化膿の原因に繋がります。

深爪をしていると、足の指に力が加わった際に、爪の先の皮膚が力を受けて盛り上がります。その結果、爪はまっすぐに伸びることができずに、厚みが増したり、両端が巻いたりしてくるのです。

また、爪の両端をわずかでも切り残してしまった場合には、その爪がとげのように皮膚に突き刺さり、痛みや炎症を引き起こす「陥入爪(かんにゅうそう)」の原因になることもなります。

その痛みを何とかするため深爪を繰り返すと、症状は悪化してしまうので注意が必要です。お子様~30代までの方に多くみられております。

 

② 爪疾患(爪の病気)

爪が水虫とあまり聞かないことが多いかもしれません。爪水虫(=白癬菌)になると、爪は分厚くなり巻いてくる傾向にあります。爪水虫は痛くも痒くも無く気づかないのが大半です。

放置すると巻き爪が進行したり手足の爪全てに広がる場合があります。また気づいたころには痛みを伴ってくることがあり、男女を問わず、中高年層~高齢者の方に多くみられております。

③ 指への過剰な圧力

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「指への過剰な力」がかかるのは、「外反母趾(ぼし)がある場合」や「足の形に合わない靴を履いている場合」などです。

仕事柄、やむを得ずヒールを頻繁に履いたり、普段履きなれていないヒールでの歩行時、地面からの力が親指に加わるだけでなく、人差し指によって上からも押されるなど、足の指に過剰な力が加わるため、親指の爪がまっすぐ伸びることができず、巻き爪になります。

一方、膝が内側に入って歩く癖がある人も、親指に横から過剰な力が加わるため、これも巻き爪につながってしまうのです。主に年齢を問わず女性の方が大半です。

④ 慢性的な肥満や急激な体重増加

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慢性的な肥満や急激な体重の増加もゆび先への無理な圧迫へとつながり、巻き爪や陥入爪になる事があります。

また特に妊婦の方では、短期間で急激に体重が増加したり爪が切れなくなることで巻き爪になる場合が多くみられており、痛みを伴って妊娠期間をお過ごしになる方もあり、当院では妊婦さん、産後のお母さま方の補正実績も数多く占めております。

体重増加で巻き爪になってしまうと、負のリスクとして「痛い→運動しなくなる→更に太る→巻き爪悪化→痛い→歩くのも辛くなる」という悪循環が起こりやすくなってしまうので注意が必要です。

⑤ 指に力がかからない

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「指に力がかからない」とは、「足の指に力を入れずにぺたぺたと歩く癖がある人」や、「寝たきりの人」など、親指に体重がかからない状態が長く続くことです。

本来、爪は丸まっていく性質があります。通常は歩行時に地面からの力が加わることで、爪は平らになりますが、力が加わらない状態が続くと、爪はどんどん巻いていってしまうのです。

つま先を外側に向けて歩く癖がある人も、足の指をしっかり地面につけないために、爪への力が十分に加わらず、爪が巻いてしまうことがあります

⑥ 怪我(ケガ)

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爪が深い位置(付け根側)で割れると巻き爪になる事があります。また怪我が元で爪が抜け落ちると陥入爪になる確率が高くなります。

陥入爪(かんにゅうそう)は、爪切りが困難なので爪端にトゲができて皮膚が膿んでしまう事が多々あり、酷くなると肉芽ができて激しい痛みを伴います。可能な限り、化膿する前にお越し頂く(=予防)と早期に根本的改善を図ることが可能です。

化膿時では、少々期間が必要となりますが、数多くの実績の元、当院では皆様笑顔でお帰り頂いております。

⑦ 加齢・遺伝・健康状態

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爪は肌と同じで年を重ねるごとに乾燥します。乾燥すると縮むので巻き爪になり易くなるといわれています。

また加齢と共に爪に厚みがでる方もおられ、「爪が全然切れない」といった不の連鎖になり、分厚い爪(肥厚爪)になる方も数多く見られているのが現状です。男女比では特に目立った差はありませんが、60代~の方に多くみられております。
※上のどれでもない方は遺伝の可能性もあります。

巻き爪のセルフケア

巻き爪は、正しいセルフケアを行うことで予防や改善が可能です。医療機関での治療後も、再発防止にはセルフケアが欠かせません。よくお聞きする「足の指に薬を塗って巻き爪を治している」という方法ですが、実際には、足の指に薬を塗って爪の形が変わり、巻き爪が治ることはありません。

当院にお越しいただく方々の中には、病院で「薬を塗ってカット」を繰り返しても状態が改善せず、逆に悪化してしまったとおっしゃる方もいらっしゃいます。

◎ 正しい爪切り

まず、足の爪を切りすぎないことが大切です。爪の長さは、指先と同じか、1mm程度長めが適切です。

爪の先端は平らでまっすぐな形になるよう、少しずつ切り、角は軽くやすりで整える程度にしましょう。爪切りの頻度は、3~4週間に1回が目安です。また、爪をかじることは爪の変形や化膿を引き起こす原因となる可能性が高いため、避けるようにしましょう。

引用先:https://www.kai-group.com/products/tsumekiri/trouble/makitsume/

◎ 足にあった靴を履く

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過剰な力が指にかからないよう、足に合った靴を選ぶことが重要です。ヒールの高い靴は避けることも効果的です。サイズが合わない靴を履くと、足が靴の中で浮いてしまい、爪の先端に圧力がかかりやすくなります。このような要因も巻き爪の原因となるため、靴のサイズを見直したり、中敷きを使うなどの工夫が必要です。

また、仕事などでヒールの着用がやむを得ない場合は、歩行時に指の使い方を意識し、足への負担を減らすことが重要です。

◎ テーピングやコットンで応急処置

痛みがそれほど酷くなければ、食い込んでいる爪と皮膚との間にコットンを詰めたり、自分でテーピングをすることで痛みを軽減できます。

テーピングでは、爪の際にテープを貼って、皮膚を引っ張ることがポイントです。巻いている爪と皮膚の間に隙間を作ることで、爪の食い込みを緩和し、痛みを和らげます。ただ、一時的な「痛みの軽減」であり、巻き爪が治るといったことは考えられません

引用先:https://hibari-seisou.tokyo/self_care_nail/

◎ 巻き爪を予防する正しい歩き方

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歩き方にも原因がある場合があります。指先に重心がかからない歩き方をしていると、足の指が地面から浮き上がり、爪の「広げる力」が弱まってしまいます。

合わない靴を履いている方や、普段から運動不足の方は、地面からの圧力を十分に受けることができず、爪の「広げる力」が弱くなりやすいです。歩き方の癖を改善し、足の指がしっかり地面に着くように意識することが予防にとって大切です。適切なサイズの靴を選び、正しい歩き方を心がけましょう。

また、当院では治療のスペシャリストである「柔道整復師・鍼灸師(※各国家資格)」や「歩行トレーナー」が在籍しており、スタッフ兼院長が丁寧に歩行指導を行い、治療面からのアドバイスをさせていただきます。

引用先:https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_28.html

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